航空貨物シリーズ⑧ ジャンボ貨物機3世代(前編)

フレーター


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伊丹空港国際線時代のJALジャンボ貨物機 N211JL

 ジャンボジェットのみにあるノーズドア。

他の貨物機にはサイドカーゴドアしか無いのがノーズドアの特殊性を物語ります。

このドアだけしか装備されていないと、ジャンボジェットの強みである3mの高さの貨物は一切搭載できません。

ドアの上にはコックピット。続くアッパーデッキ客室部分があるので、ノーズドアの高さは96インチ(244cm)になっているからです。

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ジャンボ貨物機の機内 サイドカーゴドア内部から後方を見たところ 

ボーイング747フレーターも3世代が世に送り出されました。

3世代ともに、ノーズドアがあるのは超長尺貨物を搭載できる唯一の機体として重宝しているとも言えます。

最初の-200Fから最新の-8Fまでの推移を見ていきましょう。

搭載1ポジションは、96×125インチの標準パレットサイズです。 

-200Fでは、メインデッキの貨物搭載ポジションは29箇所で、ロアーデッキでは、9箇所とLD3が2台で100tの搭載が出来ました。

エンジンは、PWのJT9D7R4G2型とGEのCF6-50E2型を代表に、RRエンジンと選択が可能で、それぞれ推力は5万ポンド越えとなりました。

-400Fになって、同じサイズの機体ながら機首部分の搭載ポジションを変更することによって、メインデッキで30箇所の搭載を可能としました。

(ロアーデッキは変更無し)搭載量は、115tに拡大しました。

エンジンも、-200と同じ3種類の選択が可能で、6.3万ポンドに増強。

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最新の-8Fでは、全長も伸びたことから、メインデッキで34箇所、ロアーデッキでは12箇所とLD3が2台になり、搭載量も、130tと大きくなりました。エンジンはGE社製のみの展開で、GEnx-2B67型で推力は6.65万ポンドと大きくなっています。

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