貿易で輸送の果たす役割は限りなく大きいものがあります。
輸送モードで見てみますと、貨物の重量では99.7%が船で運ばれて、0.3%が飛行機で運ばれます。圧倒的に船が多いと思われるでしょうが、搭載量が違うからに他なりません。
知られた輸送形態で、ジャンボフレーターと大型コンテナ船でどれほどの輸送量の違いがあるのでしょう。
最新型ボーイング747-8貨物型機は一般に120トン輸送できます。
それに対し、コンテナ船は種類が多いので一概には言えませんが、大型コンテナ船で14,000TEU型(20フィートコンテナ1.4万台搭載)を考えると、1コンテナに12トン程度搭載したとして168,000トン。
実にジャンボジェットの1,400機分になります。
それ故に、この差が生まれます。
されど航空貨物よあなどるなかれ。貿易取扱額ではその比率ががらりと変わります。輸出入併せての貿易額の比較では、海上貨物が76%で、航空貨物は24%と航空貨物の比率がぐっとアップします。
ここからわかることは、航空貨物で運ばれる物は、比較的小さくて高額な商品ということになります。
極端ながら解かり易く言えば、普段口にする食料品の多くは船で運ばれます。又、スマートホンの中にある小さな電子部品は航空貨物で運ばれます。
こうやって数字で見てみると、面白いものです。
これから何度かに分けて航空貨物シリーズをお送りしたいと思います。