第53回パリ国際航空ショーが開幕しました。世界の航空機産業がこの日に向けて新技術を披露する場であり、イギリスのファーンボロ開催のエアショーとともに世界最大なのは間違いありません。
メーカーは、この会場で機材の受注を競います。ここのところの傾向は、エアライン側も積極的に参加してキャビンの快適性を訴えています。エアバスはカタール航空とエアアジアX、ボーイングはエア・タヒチ・ヌイを出展しています。
今年のボーイング対エアバスの構図ほどかけ離れてしまったお披露目になったことは過去に無いでしょう。エアバスは、1970年の会社設立の前にA300型機の開発を決定しています。よって、今年は実質の50周年を祝う場であり、売れ筋の150~250席クラスではシングルアイルの超長距離機A321XLRの開発を発表しました。小型機はA220‐300とA321LRを、中型機でA330neoとフラッグシップA350‐1000を参加させ、全方位で隙のないところを見せています。
ボーイングが737Maxの事故を受けてもなお具体的な発表をしていないのとは大きな違いです。改めて謝罪することは必要でも、方針を同時に発表しないことには、何を今頃言っているという批判も起きそうです。
ボーイングの民間機展示は、Boeing737-800BCFとBoeing787-9となりました。787-10や777-9Xはお披露目されていません。
我々の世代は強いアメリカと聞いて育ち、実際に初めての海外でアメリカに行きスケールの大きさを知りました。大国の生んだ世界最大の航空宇宙産業メーカーのボーイングには頑張って欲しい。
今回は、あびあんうぃんぐ取材班の撮影で画像をお届けします。