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パリエアショーを迎え、世界二大航空機メーカーのエアバスとボーイングで明暗を分けました。エアバスのプレゼンテーション資料によると今後の民間機はA220で2機種、A320シリーズで3機種、A330neoで2機種、A350で2機種の合計9機種を販売していきます。
パリエアショーを迎え、世界二大航空機メーカーのエアバスとボーイングで明暗を分けました。エアバスのプレゼンテーション資料によると今後の民間機はA220で2機種、A320シリーズで3機種、A330neoで2機種、A350で2機種の合計9機種を販売していきます。
対するボーイングは737Maxが4機種、777Xで2機種、787で3機種、747で1機種の合計10機種となっています。ボーイングの方が1機種多いのですが、実は売れ筋のシングルアイル(単通路機)はエアバスの方が5機種、ボーイング4機種です。
ボーイング737Max問題が収束していないことに加え、ワイドボディー機でも問題が発生しました。777Xに搭載するGEエンジンの高圧コンプレッサー部品を再設計する必要が出てきたようです。これで、777Xの対空審査の時間がかかり、市場への投入が遅れる可能性が出てきました。エアバスが、A321XLRの開発進行を発表したのとは大きな差があります。
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そこにエアショー2日目にどんでん返しがありました。BAを主とするIAGグループがBoeing737Maxシリーズで200機のコミットメント(覚書)を発表しました。British Airwaysは長年のボーイングユーザーです。Max問題を早期決着すれば大量購入しますよという意思表示。ボーイングはこの数字を真摯に受け止め、Max運航再開を発表しなくてはなりません。
最終的に、両社どれだけの受注があったかでその年の景気もわかるだけに、最後まで気が抜けません。