新年あけましておめでとうございます。
早速、世界の航空業界の明るい話題からお届けしたいと思います。
コロナ禍が続く中、欧州では新たな航空会社に対して航空運送事業許可(AOC)が出されました。
長距離路線を持つエアラインは人流の激減によって厳しい経営を続けていますが、そこに新たなビジネスを模索したのはノルウェイを拠点とする「Norse Atlantic Airways」です。
2021年3月に発足した同社はボーイング787-9を導入し、2022年春よりオスロからニューヨーク、フロリダ、ロンドン、パリへの路線を開設予定と告知しています。
ノルウェイで気付くのは、欧州大手LCCだったノルウェイジャンが経営破綻し、リストラの後に欧州域内路線のみで再スタートを切ったことです。このエアラインの長距離路線の後を継ぐように誕生したのがこのNorse Atlantic Airwaysなのです。
CEOに就いたのは、ビョルン・トーレ・ラーセンというパイロットであり、OSMという船舶管理会社を創設した人物。パイロット養成校や航空機整備工場の株主でもあります。
海運会社がエアラインを興したのは台湾のエバー航空やグループ会社としてキャセイパシフィック航空などの事例があり、輸送会社として親和性があります。
大荒波を進む小さな船出ですが、新たな挑戦の行く末を見守りたいと思います。