【ドバイエアショー2025 特集9】8万人超が訪問したエミレーツ航空地上展示で日本人ベテランCAの歓迎とスターリンク初デモ

エアショー
日本人客室乗務員の松岡至宝さん

日本人客室乗務員の松岡至宝さん

ドバイエアショーでのエミレーツ航空の地上展示は、業界関係者にとって非常に魅力的なものとなりました。通常、大規模なエアショーにおける航空機の機内訪問は、時間制限が設けられたり、招待されたVIPのみに限定されたりすることが多い中で、エミレーツ航空は今回、定期就航させている3種類の主力機材、エアバスA350-900型機、エアバスA380-800型機、そしてボーイング777-300ER型機の全てについて、開催期間中常時訪問を可能とする対応を取りました。このオープンな姿勢は、多くの来場者に機内の体験を提供し、大きな注目を集めました。

多くの客室乗務員が機内で案内役を務めた

常時開放された主力3機種の機内展示

エアバスA380型機は、その巨大な機体と豪華な内装で知られ、多くの訪問者が列をなしました。このA380の機内案内役として、12年の経験を持つ高知県出身の日本人客室乗務員、松岡至宝さんが務めていたことは、日本の来場者にとって嬉しいことでした。松岡さんは、洗練されたプロフェッショナリズムと温かいおもてなしの心で、機内の特長やエミレーツ航空のサービスについて解説し、多くの訪問者との交流を通じて同社の魅力を伝えました。彼女のようなベテラン乗務員による直接の案内は、エミレーツ航空の質の高いサービスを象徴するものであり、来場者に深い印象を与えました。

濃い制服はCSV=キャビンスーパーバイザーです

また、今年機材を受領したばかりのA350-900も注目されており、エミレーツ航空イチオシのプレミアムエコノミークラスの紹介に力が入ります。

外資系エアラインでは男性客室乗務員の比率も高い

8万2千人以上が訪問、次世代技術「スターリンク」のデモも

この地上展示に対する反響は非常に大きく、エミレーツ航空の公式発表によれば、期間中に82,000人以上の来場者が同社の機体展示を訪れたとされています。これは、常時訪問を可能とした同社の取り組みが成功したことを示しています。

笑顔を見節客室乗務員

ボーイング777型機の機内では、次世代のインターネット接続サービスとして注目を集める「スターリンク」をエミレーツ航空の機材に初めて搭載したデモンストレーションが行われました。スターリンクは、低軌道衛星を利用した高速インターネット接続サービスであり、このデモは、エミレーツ航空が顧客体験の向上と最新技術の導入に積極的に取り組んでいる姿勢を具体的に示すものでした。機内で実際に高速で安定したインターネット接続を体験できる機会は、将来の機内サービスの一端を垣間見せるものであり、技術に関心の高い多くの来場者の関心を集めました。筆者が現地で計測した数値は下り300Mbps、上り15Mbpsであり、充分に満足のいくものでした。

スターリンクのデモを説明する客室乗務員

エミレーツ航空は今回のドバイエアショーを重要なPRの場として活用しており、同社の魅力を効果的に伝える機会を提供していました。航空業界における最先端のサービスと技術を体感できる貴重な場として、ドバイエアショーのハイライトの一つとなりました。

 

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