カンタスリンクのF100がHARSへ! シドニー近郊のHARS博物館に新たな“カンタスの顔”

カンタス

カンタスリンクのF100 Qantas

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のシェルハーバー空港にある歴史的航空機修復協会「HARS(Historical Aircraft Restoration Society)」に、カンタスリンクで活躍したフォッカーF100が新たに加わることになりました。

カンタス航空は2026年8月、退役したF100「VH-NPU(愛称:Meekatharra)」をHARSへ寄贈したと発表しました。同機は最終フライトを終え、今後は一般公開される保存機として第二の人生を歩むことになります。

F100の機長 Quinten de Vos (左)と副操縦士William (Billy) Peake Qantas

カンタスの歴史を伝えるF100

F100は100席クラスのリージョナルジェットとして、オーストラリアの国内線で長く活躍してきた機種です。過去にはアメリカン航空とオーストリア航空で計32年活躍しました。今回のVH-NPUは、カンタスリンクのネットワーク・アビエーションで運航されていた機体で、愛称の「Meekatharra」は西オーストラリア州の町の名前に由来します。

実は2026年2月にも、別のカンタスリンクF100「VH-NHO」がHARSの別の拠点パークス航空博物館へ寄贈されています。つまり今回のVH-NPUは、HARSに保存される2機目のカンタスリンクF100となります。

HARSへF100を移送したパイロットチーム Qantas

私自身、これまでHARSを訪問し、数多くの貴重な航空機を間近で見てきました。HARSの魅力は、単に古い航空機を並べているだけではなく、ボランティアを中心に機体を保存・修復し、飛行させることまで行い、その背景にあるオーストラリア航空史まで伝えているところにあります。

B747-400に続く大型民間機の充実

特に印象に残っているのが、カンタス航空のB747-400「VH-OJA」です。2015年にカンタスからHARSへ寄贈された機体で、現在では同館を代表する展示機の一つとなっています。

HARSのQantas B747-400

そして現在、もう一つ大きなプロジェクトが進んでいます。それが、俳優ジョン・トラボルタ氏から寄贈された元カンタスのB707-138Bです。

この機体は1964年にカンタスへ引き渡された、カンタス専用仕様のB707で、13機製造された同型機の最後の1機です。トラボルタ氏が長年所有し、カンタスのカラーに塗装されていたことでも知られています。

現在はオーストラリアに到着しており、HARSで再組み立てに向けた作業が進められています。

HARSの入り口付近

F100が加わり、さらに楽しみなHARS

B747-400、そしてジョン・トラボルタのB707。そこへ今回、カンタスリンクのF100が加わることで、HARSの民間航空機展示はさらに厚みを増すことになります。

B707がカンタスの「ジェット時代の幕開け」を象徴する機体なら、B747-400は大型国際線時代、そしてF100はオーストラリアの地域航空を支えた機体です。それぞれ異なる時代を代表する機体が並ぶことは、カンタス航空だけでなく、オーストラリアの民間航空の歩みを知るうえでも非常に興味深い展示になるでしょう。

過去に実際に訪れてカンタス航空のホームページで紹介したHARSだけに、今回のF100の仲間入りは私にとっても嬉しいニュースです。皆さんも訪問もお勧めします。

 

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