初めてのもっと高い空

伊丹空港
在りし日の羽田空港一景

 jal ja8061

その後、エアライン初搭乗の日がやってきました。


伊丹空港から羽田空港へ、スカイメイトを使います。

空席待ち運賃5,500円。機材は、JAL DC-8-61型機でした。   搭乗前の余韻に浸る間もなく、出発間際になってようやく呼び出しがあり、ボーディングパスを渡されました。かなり後ろのようです。ターミナルビル2階へ上がり、急かされるように走り込んで搭乗です。

青、緑、赤とカラフルなシートが並ぶ通路を後方へ歩くと、一番後方の左窓側がアサインされています。通路から前方を見ると、長~い機体だと解るのですが、座席に収まってしまうと、最後の数列のみの仕切りがあり、落ち着いた空間になっています。
 

機窓を楽しむのも目的ですので、窓側はとてもラッキーでした。それに加えて、この最後部の席だけが窓の間隔が狭い・・・窓二つ分の眺めが楽しめる席だったのです。それに今から考えると、DC-8の窓は四角く大きい。


初めて乗る飛行機でやってみたかったのが、教えられていた伊丹市昆陽池(こやいけ)の日本列島を形どった島と自宅を上空から眺める事だったのです。しかし両方ともはっきり見えません。 目まぐるしく変る地形を目で追うのがやっとで、高揚感もあって解りませんでした。

近い辺りを一瞬でも見たような気がするのですが、確かではないようです。それにしても初フライトは、何と心地良いものかと思いました。

箱庭のような街、山、川、海に動く雲。機体を支える安心の主翼。何もかもが新鮮です。

その後は、何度も昆陽池と自宅は上空から眺めることになります。

伊丹から羽田への空路はずっと変わっていませんので。

当時の目的地は憧れの都会、東京が多かったです。

夜行急行の座席列車で行く朝焼けに染まる富士の秀麗な姿も捨て難いですが、空からの風景は心に染みました。

目を離せない状況は、今も似たようなものです。

 
dc8 cabin

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