グレートキャプテンの2万時間

伊丹空港


ishizaki

全日空トライスターの石崎秀夫機長が飛行2万時間達成の時にご一緒することができたのも、何かの縁です。



伊丹空港で、アルバイトをしていたのは本ブログでご紹介しました。

https://avianwing.com/archives/2014-12-02.html


趣味で写真を撮る事が知られており、ある日声が掛かりました。

石崎機長の2万時間達成の祝賀会をやるので、撮って欲しいと。


熊本発伊丹到着後のロッキードL-1011トライスターから石崎機長が降りて来られます。同乗してきた乗務員から花束が渡されるだけのセレモニーですが、晴天の空の下で機長の笑顔が素敵でした。上背はあるものの、どちらかと言えば華奢な立ち姿の方ですが、目力の強い強い意志を秘めた方だと思ったことを覚えています。



そのまま、運航事務所で乾杯が行われたのも同行させて頂きました。


当時の写真がそのまま保管されていました。

全日空の方にお渡しし、ご本人に渡っただけの写真ですので、ご本人の意思に関わらず、世間に公開する事も無いのかも知れません。


しかし、偉大な軌跡を残すことの意義を考え、ご紹介させて頂きました。


当時は、飛行時間の多い機長だなという感想しか無かったのですが、後になってかなりなレベルのグレートキャプテンだと聞き、もっと色々お話でも伺えばよかったと後悔しきりでした。



日本気象学会にも所属され、雲の博士として、後進の訓練用にコックピットから撮影された写真を公開されています。



パイロットの経験を書籍にもされており、見識の深さを残されています。

「機長のかばん」を再読してみました。これほどまで、パイロットの仕事をフライトの場面に合わせて詳細に解説した書籍を知りません。


真面目な硬い文章の中に、要点を押さえた解説が入り、誰にでも親しめる
なっています。


内容を一部ご紹介します。

キャプテンが、一般の方の「離陸と着陸どちらが難しいのか」の質問に次のように回答しています。「離陸は気を遣い、着陸は難しい」と。


この気遣いと困難との遭遇を常に繰り返すパイロットという仕事は改めて大変だなと思いました。





ishizaki2 

コメント

  1. あびあんうぃんぐ より:

    いつもコメントありがとうございます。今回の記事の反響が大きくて、やはり偉大な方だったことが解ります。石崎キャプテンのサインをお持ちなのは素晴らしいですね。また、お子さんの名前にこだわりがあるのが素敵です。

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