JALエクスプレス(以下JEX)の誕生は、独特の感慨がありました。
設立は1997年で、日本の航空会社が戦後35年以来の新規航空会社設立を待つ時期として、航空界が一種の独特な状態になっていた頃です。
米サウスウェスト航空の経営が、あちらこちらで参考にされていました。経営指南書と言われた「破天荒! サウスウエスト航空 驚愕の経営」が読まれていた頃に誕生したJEXは大いに気になる会社でした。
フラッグキャリアである堅いイメージのJALが作る第二の航空会社。
本社が伊丹に置かれたのも新しい展開です。
客室乗務員はスカイキャストと呼ばれ、折り返し運航の空港では、自身で客室の清掃を行うなど、元祖LCCの要素たっぷりでした。
決して初便マニアではない(それが証拠にブログでの初便のご紹介はかなり少ない)ものの、JEXは別でした。
赤い地に灰色のブラッシング塗装は、新たな時代の予感を感じさせる勢いのあるデザインです。
JEXで所有となったボーイング737-446が、伊丹空港の15番スポットに駐機しています。
ハンドベル演奏などのセレモニーが行われ、搭乗が開始となりました。
座席から外を見ると、スタッフの方が大勢ランプに並んで見送ってくれています。関西弁で「JEX便飛ばしまっせ」と元気なメッセージと共にミッキーマウスもいるのが解りました。
客室乗務員の制服が、赤のジャケットで、新鮮さを感じます。
宮崎までの時間は、マスコミの機内取材等もあってざわついており、初便らしい雰囲気の中進んで行きました。
昨年、JALに統合されて無くなりましたが、その画期的なDNAは消えていないのではないでしょうか。
コメント