Wien Air Alaskaというエアラインがありました。
1924年の創立なので、アメリカでも一番古い部類に入ります。
名前はウィーンなのに、アメリカの会社です。
本拠地を会社名にする事は多いと頭で理解していますので、つい場所の事かとおもってしまいます。創設者のノエル・ウィーン氏の名前が社名になっているのです。日本では、創業者の名前が社名になる例は無いので、馴染みがありません。
機材は、ボーイング727-200、737-200に加え、ダグラスDC-8の貨物機を所有していました。
特異なのは、737-200のコンビと言われる貨客機のローンチカスタマーだったことです。
アラスカは厳しい季節の中で、貨物輸送は生活の一部でしたので、貨物も旅客と同程度の輸送を行っていたと思われます。
これは、現在も営業するアラスカ航空でも同様です。
また、シアトル空港で地上滑走するDC-8型機を見たことがあります。
後年まで、どこのエアラインか解らなかったのですが、インターネットが発達して、色々な情報が入ってくるようになりました。
それが、この記事冒頭で書いた部分です。
航空会社で青い塗装は多く見かけますが、黄土色を使う会社は少ないです。
サウスウェスト航空で初期に事例がありましたが、現在では変りました。
手元に1982年のタイムテーブルが残されています。
1984年に事業清算されていますので、晩年のものです。
アンカレッジとシアトルを小さなハブとしてアラスカ州内17空港とくまなく路線を張り、シアトルを経由して米国は4空港に自社路線があります。
フライトナンバーの太字がボーイング727の就航路線と注記がありますので、この機材が主力機と解ります。
DC-8は貨物便で時刻表には出ていないので、貴重です。
日本では、話題になる事の無い、珍しいエアラインでした。
コメント
いつも、博識のあるコメントありがとうございます。私の記事に花を添えて頂きうれしく思います。生活路線の多いエアラインは何かしら興味を覚えますよね。また、是非コメントお寄せください。