デルタ航空はマニアに理解あり?

ロスアンゼルス


DL MUSEUM

昨年のロスアンゼルスエアラインコンベンション(AI2014LAX)において、協賛するそのデルタ航空がテーブルを出して顧客対応をしていました。そこにいらしたのは、アトランタにあるデルタフライトミュージアムに勤務するデルタ航空の職員です。コンベンションでエアラインが直接出展するケースはここだけでした。



エアラインが趣味の世界に理解を示すのは、日本では顧客としての期待感を想像してしまいがちです。今までも、イベントとしてもグッズの販売程度だと思います。それが、デルタはコンベンションにテーブルを出して、自身の会社のミュージアムを宣伝するなど本格的ですね。



このテーブルでは、合併前のノースウェスト航空とデルタ航空グッズの両方が販売されているところが注目です。双方の生い立ちをそれぞれ活かしていることが解ります。



担当のグレッグ氏は、デルタフライトミュージアムを次のように案内してくれました。

このコンベンションに来ている皆さんに興味深く見て貰えるのはデルタ航空のルーツが40社のエアラインで構成されているという部分です。


デルタはこの歴史を大事にしており、展示に反映させています、と言います。

その中の一社パンナムは、日本人としては太平洋線の売却でユナイテッド航空に身売りされたイメージを持っていました。太西洋線においてはデルタ航空へ売却されたことで、同社を構成する会社の一社に数えられているところが興味深いのではないでしょうか。



見学者参加型の展示を進めており、生徒・学生さんに将来の夢を提供しているとも聞きました。

特に、昨年のリニューアル時にフライトシミュレーターを導入したことであり、ボーイング737-200型のモーション付きのものを体験できるとのこと。


お値段は45分のフライトを含む1時間のプログラムを425ドル(約51、000円)で提供されています。



デルタの経営が困難になった時に社員とOBの募金で購入したボーイング767-232 機体番号N102DAの実機が最大の展示物であり、スピリット・オブ・デルタと命名されています。


今年のコンベンションは博物館の中で開催し、この767機の周辺にテーブルを置きます。


実機が5機展示された6、300㎡の規模は、一企業の展示としては大きく立派です。成田航空博物館の床面積が3、750㎡ですので、1.7倍近くの規模はその大きさが想像つくでしょう。


日本では、JALが羽田に展示室を持っています。

企業再生も軌道に乗っていますので、より投資が可能になった時点で、JA8001 DC-8 FUJI号の機首部分も含めた展示施設の充実を期待しています。



話しを聞きながら、アトランタへの熱い気持ちが湧き上がって来ます。ついつい、ノースウェスト航空の名刺立てで、飛行機が大きく飛翔するデザインのものを購入してしまいました。



さあ行こう、ジョージアへ!


DL L10 LAX


 1990年頃のロスアンゼルスにて デルタ航空トライスター500型機

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