カナダの片田舎で開催される国際航空ショー

昔の出来事


abottsford


 ショーのガイドブックが残されていました 

毎年の盛夏にカナダバンクーバーの東方70km
にあるカナダの片田舎が、世界から注目されることとなります。

「アボッツフォード」 何故にここで開催される国際エアショーに行く事になったのか今もって記憶が薄いです。


夏の行き易い時期だったからか、その時が、ショーの25周年で多くのアクロバット飛行チームが来る予定だったからか。


シアトルから北上し、車はフリーウェイを走ります。ボーイング社などを見学し、看板に空港のマークが現れると寄ってみるという料金が掛からないからできる走り方をします。アメリカからカナダへの国境を越えるとさほど時間を掛けずに到着です。


カナダとはいえ、盛夏の朝はもう汗ばむ陽気です。

街のあちらこちらから、アボッツフォード国際空港に向けて、人が大きな荷物を抱えた人が車を降りて歩いて行きます。 

まるでお祭りのように、大きな荷物の中にはキャンプ用品や巨大なクーラーバッグに入った飲食料が多く詰まっているのです。 

西欧の人々は、家族で余暇を楽しむ術を知っており、労力を惜しまない行動力は羨ましいです。

その年は、特別に大掛かりで、BA英国航空のコンコルドを始め、5カ国ものアクロバット飛行チームが飛ぶという前宣伝がありました。また、ソビエト連邦(当時)のアントノフ124ルスラーンもその巨体を見せています。 

地元のスノーバーズ、お隣アメリカのブルーエンゼルス、イタリアのフレッチェ・トリコローリ、フランスのパトルイユ・ド・フランスにブラジルのエスカドリラ・ダ・フマサとそうそうたるメンバーです。アクロバットチームの競演など見たことも無いので、楽しみです。


会期は金曜から日曜日の3日間で、ブルーエンゼルスが3日連続で演技をするのが珍しい。今では、連続2日ですからね。


しかし、入場券を売る先方も考えたもの。5つのチームが同じ日に飛ぶことが無く、週末に掛けて金曜日から日曜日の3日通えば全部のチームが見れるようになっています。


せっかくの学生時代のことですので、3日滞在しました。

どれも素晴らしい国を代表するアクロバット飛行チームです。個人的には緑のスモークが異色で、フライトによりメリハリがあり10機で構成される圧倒的な迫力が持ち味のフレッチェ・トリコローリが好きです。


ブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドが飛ぶというアナウンスがあると、会場にどよめきが起きます。


会場南東方向にあるアメリカのベイカー山が3千以上の標高を誇り、機体とからんで美しい姿を見せていました。


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日曜日にショーが終了します。 三々五々、見学者が帰路に着くころけたたましい爆音がしました。 

何のアナウンスも無い会場に爆音がするのは、エアショーで機体が基地に帰投する場合です。その日も同じだと思っていました。 

何気なく空を見上げると、そこには驚愕の光景がありました。


何と、5つのアクロバットチームから1機づつ出して編隊を組んでいるのです。


ブラジルのエスカドリラ・ダ・フマサはツカノというターボプロップ機を使っていますので、当然機体速度が違います。


同機を内側に、外に向かって機速の速い機体が円を描いて飛んでいます。


3日通ってさすがに疲れた身体もシャキッとしたのは驚きました。 余りに突然の事で驚きが先で写真は残されていませんが、
この光景は今でも自分の心の中の世界遺産です。


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 映画さながらコンエアのDC-7は散水ができます 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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