アトランタ空港で、ダグラスDC-8や、ボーイング727が飛んでいた頃にデルタ航空の拠点空港として取材した経験があります。
「来週、ヨーロッパとアメリカに行きませんか?」という電話がありました。KLMオランダ航空がアムステルダム発着のアトランタ路線を開設するので、日本からの航空券があるとのこと。
大学時代ですので、ゼミを一回休めば参加可能と判断し、即座に承諾したのは言うまでもありません。後ろめたい気持ちは、向学の為と割り切って仕舞い込みました。
その当時でも、アトランタを含むアメリカの多くの空港に、ターミナルビルが複数は当たり前で、各ビルを結ぶシャトルトレインの存在が大国を印象付けてくれました。日本のどの空港にもそのような洒落たものはありません。
成田空港第二ビルには一時存在しましたが、成田の当時はまだターミナルビルは一つでした。日本のそれは、目新しさから設置した感がありますが、アメリカのものは実際に距離があるので、シャトルが無いと不便であることが解ります。
デルタ航空一の規模の大きなハブ空港は、実際の管制塔の他に自社の機体を扱うグランドコントロールタワーを所有していました。
その場所から撮影した写真が一枚だけ残されていました。
整備工場も見せて貰いました。ボーイング727、ロッキードL-1011トライスターにマクダネルダグラスDC-8とDC-9というメーカーの違う4機種が同じ格納庫の中に収められて整備中です。
外に目を向ければ、離れたターミナルビルにデルタ機がずらっと尾翼を見せて並んで駐機する姿にデルタ航空の巨大さを感じました。
それ以降ノースウェスト航空との合併で、更に規模が大きくなり、世界のベスト3エアラインになっていることはご存知でしょう。
当時の掲載誌を見てみると、年間旅客数は4100万人でターミナルは4つだったと書いています。
現在の年間旅客数は現在9600万人でターミナルビルは8つですので、規模は倍以上になったことになります。
当時、そのような立派な空港だと知らず、飛行機が空港に着いて初めてその巨大さを認識すると言う恥ずかしい思い出があります。
間もなく、改めて訪れるこの空港にどんな思いが感じられるか楽しみです。
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