海外旅行に行く時の航空券の手配は、個人ですることもできますし、旅行代理店を通してもできます。
それに対して、国際航空貨物を個人でインターネットなどを使って頼むことはできるのでしょうか。
答えは、NOです。
エアラインのサイトで貨物のページでは、Eブッキングなるシステムが出来ているところもありますが、個人は航空券に替わる、航空貨物運送状(エアウェイビル)を入手することさえできません。
日本の航空貨物業界では、個人を相手に商売をしている航空会社は外資系を含めて1社もありません。
航空貨物代理店(フォーワーダー)を経由して運ばれます。
人間の出入国と違って、貨物の輸出入に関わる通関業務は通関士の資格を持った人間が所属する会社が手配することになっています。
基本的には、B
to Bとして、輸出で言えば、荷主が出荷する貨物をフォワーダーが通関し、航空会社の貨物機ないしは、旅客機の床下貨物室で運ぶという分業スタイルが確立されています。
国際宅配便であれば、個人でも手配は可能で、フェデラルエクスプレスやUPSなどが有名ですが、厳密に言えば、国際航空エクスプレスであって航空貨物ではありません。
それが故に、航空貨物の世界は、関係者しか情報が流れないクローズドな世界です。