カナダのトロントをベースとする「Porter:ポーター」はエンブラエルE195-E2を30機確定と50機オプションで機材発注したと発表しました。この発注総額はカタログベースで58.2億米ドル(約6,400億円)となり、1機あたり80億円の商談と計算できます。
2006年に誕生したPorterは29機のDash8-Q400を運航するエアラインで、トロントを中心に、カナダ国内とアメリカ5都市へ路線を広げています。
今回、その目的地を米国西海岸、カリブ海やメキシコにも広げる計画で、エンブラエルE195-E2を発注することになりました。この機材は2022年後半より納入される予定です。
エンブラエルにとって、北米での最初のE2Jetの受注は、今後大手に広がる可能性もあり、大きな弾みになります。
ポーター航空CEOのマイケル・デルースは、次のように述べています。「コロナ禍が航空業界をリセットする今こそ、この投資を行うのに適切な時期であると私たちは信じています。私たちのネットワークに人気のあるビジネスやレジャー目的地となる多様な選択を追加することは、私たちがより多くの乗客のニーズに応えるためのより良い立場に向かうことを意味します」。
Porterではこの機材を120~146人乗りで選定中であり、仕様は最終決定の段階とのこと。
©Porter
日本ではなじみのないエアラインながら、MSJ(三菱航空機)は事業凍結後ですのでリージョナル機の発注動向は気になるところです。