戦後8回目のイベントリスクで苦しむ航空業界

航空業界

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国際航空運送協会IATAが明示する戦後における世界規模のイベントリスクといえば、過去7回数えることができます。

 
1973年の第一次オイルショック。

 
1980年にはイランイラク戦争。

 
1990年には湾岸戦争。

 
1997年のアジア通貨危機。

 
2001年のアメリカ同時多発テロ。

 
2003年のSARS

 
2008年のリーマンショック。

そして、今回のCOVID-19 新型コロナウイルス。数年~10年程度を周期に地球上に大きなリスクが降りかかっていることになります。

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今回の新型コロナウイルスで、航空需要の減退は未曽有の領域に入りました。IATAのホームページでは、驚きの数字が並びます。3月の航空座席予約は半減。4月でも40%減。5月では25%減と続きます。630日までの欠航は世界で1,100万便。2020年の航空会社の収益は、2,520億ドル(約27.7兆円=110円換算)押し下げられ、年間収益の40%が無くなると予測しています。

 この先、どうなっていくのか予測はできません。全ての運航を停止したエアラインもある中で、なんとしてでも生き残っていく方法を模索しなくてはなりません。運航再開の折に救われるのは、航空燃料価格が世界的に下がっていること。

翼を持った航空機が地上にいてはいけません。人間の叡智を結集して乗り越えていきたいものです。

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