海運、空運の要職にあった内山氏の著作「空に道あり」

航空業界


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海運業と空運業は同じ物流でも似て非なる業態。

その両業種で要職にあっただけでなく、空運業では貨物と旅客畑を歩んだかなり珍しい経験をされたのは、日本郵船ご出身の内山拓郎氏。

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羽田沖を航行する日本郵船(NYK)のコンテナ船

 

NCAは日本で最初の貨物航空会社なだけでなく、日本ではJALに続き二番目に国際定期航空輸送会社になった会社です。

ANAの国際線就航は1986年に対し、NCAの就航は1985年。

海運会社と全日空の共同設立で国際線専門の貨物輸送会社は生まれました。

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そのような設立直後にNCAに参画し、欧州支店長などを歴任。会社の基礎を築き発展させていきます。許認可事項の多い先の見えない国際航空路線の開拓を緊迫感を持って書いています。その中で、各方面の深い協力を得て会社を大きくしていったかがわかります。実際の会社の経営の場面では紆余曲折があったでしょう。それをさらりと乗り越えて書かれているのは、経営能力の高さゆえ。社長にまで登り詰めますが、その後フジドリームエアラインに転進。

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国際線貨物航空会社と国内線旅客航空会社の双方で活躍された貴重な経験談が豊富。地方路線開拓時の家族とのエピソードはとても微笑ましいものです。

現在、相談役として現役続行中。これを読めばFDAを応援したくなります。

まさに、空には無いはずの道を切り開いた著者だからの題名に感銘を受けました。

現在、アマゾンでは在庫切れです。出版元の中部経済新聞社で販売中

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