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米国を代表するULCC(ウルトラローコスト)2社の合併が発表されました。
デンバーを本拠とするフロンティア航空とフロリダのフォートローダーデールを拠点とするスピリット航空は、2月7日に両社合併の合意に至ったと伝えています。
両社は利用者のメリットとして
・年間10億ドルの消費者節約を実現します。
・補完的なネットワークを介して、19か国の145を超える目的地への1日1,000便以上のフライトを提供します。
・より多くの超低運賃を提供するために350機以上の航空機を運航します。
・南北アメリカ、カリブ海全域のサービスの行き届いていない都市への新しいルートを追加することにより、超低運賃へのアクセスを増やします。
などと伝えています。
また、両社にとってもメリットは
・2021年の結果に基づくと、同社の年間収益は約53億ドルになります。
・完全な統合が完了すると、年間5億ドルの運用シナジーが実現することが見
込まれます。
・統合された航空会社は、統合ベースで2021年末の時点で約24億ドルの現金残高を持ち、財務プロファイルが強化されると予想されます。
と発表しました。
2020年実績ではアメリカBIG4の次の輸送力(RPK)を持つアラスカ航空に肉薄する米国6位、世界24位の輸送力を持つスピリット航空。次点となるジェットブルー、スカイウェスト航空に次ぐ米国9位で世界43位のフロンティア航空ですので輸送力を合わせると、アラスカ航空を超える米国第5位、世界18位のエアラインの誕生となります。
この数字は、ANAとJALを合わせた輸送力に匹敵します。アメリカでの大型合併。企業文化の違う2社がどう融合するのか成長が楽しみです。