エアラインの輸送力指数として公表される2022年有償旅客キロ(RPK)で世界最大はアメリカン航空の3080億になります。TOP3までは全てアメリカのエアラインで、ユナイテッド航空3058億、デルタ航空2922億と続きます。
コロナ禍の反動もあり、現在の米国の景気は良く、日本もその余波を受けている気がします。世界一のアメリカン航空が、3月4日にコロナ禍で控えていた機材発注を再開し、ナローボディ(単通路)の小型機を、3社の航空機メーカーに対して計260機、将来の発注計画も含めると最大378機もの大量発注を発表しました。
エアバスA321neoを85機、ボーイング737Max10を85機、エンブラエルE175を90機という内訳です。
これで2023年にアメリカン航空は100席以上クラスのメインライン(主要機材)で965機、それ以下のリージョナル機で556機の計1521機を保有する会社になります。機材の内訳は、メインラインの中でワイドボディ機が126機、ナローボディ機839機で13%と87%の差となり、まさに国内と近隣国際線を重視する戦略が明確です。
そして将来の新機材は、エアバスA320neoファミリー、ボーイング737Max、787、エンブラエル175で440機と発表されました。
航空大国アメリカの中でも最大のアメリカン航空は盤石の経営体制が構築されつつあります。景気の良いアメリカですから、中国でもおいそれとアメリカの輸送力を超えることは無いでしょう。