
ワード機長(左)がコックピットに招き入れてくれた
アメリカ旅の最終段階、エア・カナダのボーイング787‐9がバンクーバーから成田空港に到着したときのことです。フライトが無事に終了し、降機する際に思わぬ歓迎を受けることとなりました。なんと、機長のコルマック・ワードさんがコックピットに招いてくれたのです。

エア・カナダ機窓で見えた北極圏の様子
ワード機長の経歴
ワード機長は、2002年にエア・カナダと合併したカナディアン航空に所属していた経験豊富なパイロットで、特にジャンボジェットの操縦に長けていました。カナダディアン航空はCPエアなどが合併してできたエアラインでオレンジの747‐200の飛来を覚えている人もいることでしょう。彼は、かつて日本貨物航空(NCA)で同型機の操縦歴も有しており、経験豊富なベテランパイロットです。その後、エア・カナダに戻り、現在はボーイング787型機の機長です。

機長も見ていた成田空港16R進入中に見えたさくらの山の桜並木
彼は、日本路線での乗務経験を豊富に積んでいるとのこと。ワード機長自身も、今後も日本路線での勤務を続けたいと強く希望している、日本通であり、我々の文化を深く尊重している方でした。
彼は隣にいる副操縦士を見ながら「彼は間もなく機長昇格訓練に入りますよ」と将来を嘱望する優し気な目で語っていました。

コックピットに座り、ポーズを取るお二人
感動的な交流とプロフェッショナリズム
温かい言葉と優しい対応に触れ、改めて国際的な航空業界の魅力と、飛行機を運航する方々の心意気に感動した瞬間でした。航空業界のプロフェッショナルとして、今回のような交流を大切にする姿勢に深く共感を覚えたひとときでした。

バンクーバー出発時のボーイング787-9型機