スイスの友人5回忌の追善供養で酒田への旅

旅の記録
鳥海山4合目鳥海ブルーライン太平山荘近くから

鳥海山4合目鳥海ブルーライン太平山荘近くから

5回忌の追善供養で、スイスの友人を偲んで訪れた山形県酒田市。この地を愛してやまない友人の思い出が色濃く残る場所で、心温まるひとときを過ごすことができました。現地では、生前彼が知り合った現地の食品製造会社を営むご夫婦と合流し、偲ぶ会となりました。

空路酒田へ

往路は、羽田空港から庄内空港へ向かうANAの初便NH393で、エアバスA321neoが就航していました。空港の呼び名が「おいしい庄内空港」であることを知り、納得の呼称だと知ることになります。

花が咲く庄内空港の送迎デッキ

永泉寺での追善供養

最初に向かったのは、遊佐の曹洞宗 剣龍山 永泉寺(ようせんじ)です。鳥海山を好んだ友人に相応しいと3回忌のおりに供養を御願いし、2回目の訪問になりました。この寺は7世紀の建立で、歴史と自然に浸ることのできる古刹です。熊谷住職とひとしきり再訪の世間話ののち読経頂き、静かに追善供養を執り行いました。静寂に包まれた境内で、友人の笑顔を思い出しながら心を落ち着く時間を過ごしました。天気も穏やかで、心地よい風が境内に流れます。

永泉寺を仰ぎ見る

永泉寺での追善供養

鳥海山を望む思い出の場所

供養の後、鳥海山を望む思い出のスポットへ。鳥海ブルーラインの整備された道路のわきに車をとめてひとしきり日本海を眺めます。山を下った象潟町では、羽越線と背後には鳥海山が望める場所に向かいます。曹洞宗 皇宮山 蚶満寺に近く、九十九島をあしらった庭園風景が箱庭のように残ります。

どちらも景色が素晴らしく、穏やかな時間が流れていきます。雪を抱く鳥海山の雄大な姿が心に残ります。

地元の味を堪能 — 酒田のグルメ巡り

酒田には地元の食材を活かした美味しい店がたくさんあります。今回は、地元のご夫婦お勧めのいくつかのお店を訪れました。

中華そば 七郎

まずは「中華そば 七郎」へ。あっさりとしたスープにコシのある麺が絡み、シンプルながらも深い味わいが楽しめました。青さ入りの「しお中華」900円が人気のようです。窓越しに鳥海山を眺めながら思い出話をしつつ、温かい中華そばをいただくひとときは心に残ります。

青さ入りしお中華

酒菜処 邑

「酒菜処 邑」は新鮮な地元の魚介を使った料理が自慢のお店です。お刺身や煮魚、そして酒菜の数々を堪能しました。地元の酒とも相性抜群で、贅沢な時間が流れました。カワハギの刺身が絶品でした。

カワハギの刺身です

海鮮どんや とびしま

「海鮮どんや とびしま」では、ワンコインで朝飯定食が注文できます。煮付けにあら汁、かつおたたき2切れなどが載り、満足な朝の時間を過ごすことができます。店の裏手は飛島行きの船の発着場で、渡島は次回の楽しみにしたいと思います。

これで500円ですよ

小松まぐろ専門店

酒田市みなと市場にある「小松まぐろ専門店」では、新鮮なまぐろを使った料理を楽しみました。まぐろの鮮度は抜群で、ねっとりとした旨味が口の中で広がり、一口ごとに感動がありました。まぐろ4種の載った「みんな丼」1300円で大満足の昼ご飯になりました。

みんな丼は大満足丼

Joli Jolie

最後に甘味で締めくくり。酒田の「Joli Jolie」で美味しいケーキと共に、甘い時間を過ごしました。地元の素材を活かしたスイーツは、どれも上品な味わいで心が温かくなります。小さなスペースでイートインもできますので、その場で新鮮さを味わうのもおすすめです。都会のケーキに比べて味わい深く、格安なのが良いですね。

ニューヨークチーズケーキです

見どころ — 土門拳写真美術館

土門拳写真美術館は、建物自体がまるで展示物のように美しく、飯盛山公園内に佇んでおり、自然と調和した芸術作品のようです。館内では、土門拳の写真が圧倒的な存在感を放ち、その迫力に引き込まれました。(入場900円)

館内から公園を眺める

整然と写真が並ぶ館内の様子

 

 

 

 

途中、カシオペア号のラストランに近いスケジュールで酒田駅発の姿を捉えることもできました。帰路は、鉄路で酒田駅始発のJR「海里」号に乗り、新潟経由で帰京しました。

酒田駅を発車するカシオペア

酒田の街で、友人を偲びながら過ごした時間は、心に深く残る素晴らしいひとときでした。地元の人々の温かさ、美しい景色、そして美味しい食べ物。すべてが一つになって、思い出深い旅となりました。

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