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2025年6月12日にインドのアフマダーバードで、ロンドン・ガトウィック行きのエアインディア便が離陸後に墜落し、乗客乗員242名のうち241名が死亡するという悲劇が発生しました。唯一の生存者は現在病院で治療を受けています。離陸からの時間は40秒も経過していません。
事故は同日現地時間で午後1時38分、アフマダーバードを出発したボーイング787-8 AI171便(機番VT-ANB)ロンドン・ガトウィック行きで発生しました。就航開始し12年経過したこの航空機には、乗客230名と乗員12名が搭乗していました。エアインディアに27機ある同型機のうちの1機です。

©Boeing 787 Charleston Air India
エアインディアは事故発生後、ホームページを白黒に切り替え、直ちにキャンベル・ウィルソンCEO&MDが声明を出しました。同社は、アフマダーバード発着便の乗客に対し、6月12日から14日までのチケットに関する変更・キャンセル手数料の1回限りの免除を発表。搭乗関係者向けのホットラインを開設しました。また、乗客の近親者やエアインディアのスタッフのために、デリーとムンバイからアフマダーバードへの救援便を手配しました。
さらに、エアインディアの特別ケアチームがアフマダーバードに派遣され、現地チームの支援にあたっています。エアインディアは声明で、関係当局と全面的に協力し、事故調査に協力していく姿勢を示しています。

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現在、事故原因についてはボーイングとインド民間航空省が協力し、インド航空事故調査局(AAIB)での調査が進行中です。
事故の原因は、関係機関の手で解明されるべきものですが、最大離陸重量を超えた運航や低速度での引き起こし、離陸直後に何かを巻き上げていることから、エンジンに異物が入り込み推力が上がらなかった。また整備不良などいくつかの原因を推測することはできます。
地上で犠牲になられた方を含めお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします。