日本では「地球の歩き方」でランキング発表が無くなりましたので、エイビーロードの発表に注目が集まります。
その他では、サービス生産性協議会(JCSI)が各産業の顧客満足度を発表しており、秋には国際・国内航空の部門で発表があります。
世界に目を向ければ、SKYTRAXとAirline Ratingsの2社がエアラインリサーチ会社として有名です。
今回、エイビーロードの発表を見て、感じたことを書いてみます。
日系大手エアライン2社にシンガポール航空の上位ランクインに異論はありません。10位以内にその他どのエアラインが顔を出すか、気になるところです。
昨年とのランクの差が少ない場合は取り上げられることは少ないでしょう。
その差が大きくなった場合に、どうしてそんなランキングになったのか、理由を知りたくはなりませんか。
今回、気になったのは、昨年15位から3位になったKLMオランダ航空と同7位から18位に落ちてしまったターキッシュエアラインズの2社。
色々確認していますので、理由がわかればお知らせしたいと思います。
欧州のエアラインのサービスは手堅いイメージが強く、良いサービスだけれどとんがったところがない優等生イメージ。
中東系は、世界の先進国から距離が遠いこともあって、サービスに力を入れて乗り継ぎの集客が上手くいっている気がします。
面白いのはアジア系で、LCCの台頭もあってサービス競争に熱心です。
この世界のサービススタンダートと一線を画しているのがアメリカと中国です。この両国のエアラインはランキングでは決して上位ではありません。
アメリカは航空先進国として運賃を高く取って、いいサービスを提供していた時期がありました。
オールファーストクラスや、オールビジネスクラスエアラインがあったのがその証左。それでも、定着しなかったのは、アメリカでは航空輸送は他の輸送との差があまり顕著ではないからです。
アメリカ人は合理的で、航空輸送は移動手段でしかなく、安全で定時制が高ければ、サービスが希薄でもいいのではないかと思えます。
中国にはサービスの概念自体がまだ熟成していないので、今後に期待でしょうか。中国のサービスが世界に理解されるのにまだ時間が掛かるように思います。その点、海南航空だけがいい位置にいます。
さて、航空会社も宣伝の一環で良く利用されるSKYTRAXの2016年ランキングですが、英国ファーンボローエアショーで本日発表されました。
エミレーツが堂々の一位ですね。
ランキング25位まで、以下に掲載します。
これについてのコメントは、またいつか。
The
World’s Top 100 Airlines – 2016
Airline |
2015 |
|
1 |
Emirates |
5 |
2 |
Qatar Airways |
1 |
3 |
Singapore Airlines |
2 |
4 |
Cathay Pacific |
3 |
5 |
ANAs |
7 |
6 |
Etihad Airways |
6 |
7 |
Turkish Airlines |
4 |
8 |
EVA Air |
9 |
9 |
Qantas Airways |
10 |
10 |
Lufthansa |
12 |
11 |
Garuda Indonesia |
8 |
12 |
Hainan Airlines |
22 |
13 |
Thai Airways |
19 |
14 |
Air France |
15 |
15 |
Swiss Int’l Air Lines |
14 |
16 |
Asiana Airlines |
11 |
17 |
Air New Zealand |
17 |
18 |
Virgin Australia |
16 |
19 |
Austrian |
13 |
20 |
Bangkok Airways |
23 |
21 |
Japan Airlines |
21 |
22 |
Dragonair |
18 |
23 |
AirAsia |
25 |
24 |
KLM |
28 |
25 |
Virgin America |
26 |
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