国際航空宇宙展レポート パラシュートが装備された航空機

航空業界


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アメリカのCIRRUS(シーラス)AIRCRAFTは、ミネソタ州にある軽量航空機の製造メーカーです。日本では、JGAS(ジャパン・ジェネラル・アビエーション・サービス)社が総代理店営業を行っています。

この機体の特徴は、パラシュートシステムが標準で搭載されているということ。

CAPS(シーラス・エアフレーム・パラシュート・システム)というもので、緊急時に展開して乗組員を守ります。画期的な構造で、実際に生還した事例も報告されています。
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機体価格がカタログに明記されているのも、珍しいと言えます。

普及価格のSR20型で2016年モデルが369,900ドル(日本円で約3,850万円、104円換算)です。

今回の国際航空宇宙展のJGAS社ブースにおいて、航空大学校へのSR22型10機のリース購入計画の決定が宣伝されていました。

また、昨年暮れにはエミレーツ航空の自社養成パイロットの訓練用機材に同じくSR22型が選定されており、注目を浴びました。

操縦システムが、エアバス機と同じサイドスティックなことや、計器システムがエアライン機材に近いことが選定理由です。

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長い歴史を持つ、軽飛行機製造メーカーのセスナ社やパイパー社に加え、1984年の誕生した同社。単発のプライベートジェット「シーラスビジョンSF50」は今年初飛行したばかり。同じパラシュートシステムを備えた自家用航空機免許で操縦できる画期的なジェット機として、この先シェアを伸ばしていくことでしょう。

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こんな安全な機体なら、操縦してみたくなります。


*写真2~4枚目はJGAS社提供
 

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