今年のファーンボロエアショーでのボーイングの出展は、大いに力が入っています。会場の奥にはエアカーゴヴィレッジが設けられていて、新鋭の747-8F二機が揃います。航空貨物の世界で好景気が来ているのがそのままボーイングの背中を押したようにも思えます。
最高3mの高さまでの貨物が運べるからに他なりません。航空貨物の優等生と言われる「半導体製造装置」は、747でしか運べません。
エアバスではA380貨物機の話が立ち消えになってボーイングの独壇場です。
ノーズドアを開けて、JEEPの車を見せています。本来、このドアの使用目的は長尺貨物の搭載ですので、普通サイズの車は通常のサイドドアから行います。ここは、展示用ということで見栄えを優先したのでしょう。コックピットからは、このドアの開口した様子が見える訳で、新鮮な眺めに得した気分になりました。
Spill Response社ボーイング727を飛ばすところに余裕を感じさせます。地元英国中央部にあるドンカスター空港を基地として需要があれば世界中に飛んでいきます。売り込むだけがエアショーの目的ではないと言わんばかりのボーイングの歴史と伝統の余裕が、遊び心を生み出していました。
出展機材
727‐2S2F Oil Spill Response 〇
737max7 Boeing House 〇
737max8 Air Italy
747‐8F Cargo Logic Air / Qatar
777‐300ER Qatar
787‐8 Biman Bangladesh 〇
の6機種7機。(〇は飛行展示を行った機種)