9月2日、国土交通省航空局にて羽田空港の国際線発着枠の増加の承認が下り、9か国に対し50往復便が割り振られました。
新規就航国は、ロシア、インド、イタリア、トルコ、フィンランド、スカンジナビア3国で、昼間帯へはオーストラリアとなります。今回注目するのは、複数の乗り入れ希望エアラインのある国オーストラリアの話です。2往復を獲得した同国はカンタス航空が9月16日付けで、オーストラリアの政府機関である国際航空サービス機関(IASC)に対し、シドニーの増便とメルボルン線の開設を申請しました。IASCは、①運航できる能力の証明 ②公益性 ③運航促進の為の方策を求めており、カンタス航空は回答書を提出済みです。
ここで伏兵、ヴァージンオーストラリア航空が名乗りを上げます。17日付けのオーストラリアンアビエーション紙によると、同社が羽田線スロットの使用を主張すると書かれています。2015年以降、日豪間の旅行者は50%増えていますので、魅力的なマーケットです。既に、ボーイング777とエアバスA330を持っていますので、就航も可能です。
仮に就航となると、2015年2月に成田⇔ロンドンを撤退したファミリー会社のヴァージンアトランティック航空のグループ企業が再来になります。
IASCの申請締切は9月24日。答えが出る10月末はもうすぐです。
*9月19日追記 ヴァージン・オーストラリア航空も同社HPで就航の意向を表明しました。