Airbus A350-1000
新型コロナウィルス感染症の勢いが止まりません。中国は世界の製造工場でもあるので、稼働停止は世界中で混乱をきたします。そのような中で、人的往来の制限で世界のエアラインがピンチに立たされています。中国系のエアラインは勿論のこと、影響が大きいのは香港のキャセイパシフィック航空だと思われます。昨年から続くデモに加え、今回の感染症で中国本土路線を9割減便することになりました。他にも、キャセイパシフィック航空傘下の香港エクスプレスと香港航空が大きな影響を受けます。
感染症の終息が見えない中、2年に1度のシンガポールエアショーが予定通り2月11日から16日まで開催されます。2度のプレスリリースで主催者は参加者の安全と健康を第一に考えると声明を発表していますが、果たしてこの開催がのちのち後悔の材料にならないことを祈ります。
現在、中国国外で最大の感染者数を持つのが日本、次いでシンガポールの28名であることが厚生労働省のHPで発表されています。また、中国国内の感染者数の数字はJETROのHPに詳しく、日本ではあまり報道のされていない濃厚接触による経過観察対象者数が25.2万人であるという衝撃の数字も見ることができます。
シンガポール政府は、中国国民の入国を拒否しており、シンガポールエアショーで中国のアクロバットチームBa YiがJ10s機でフライトディスプレイ(飛行展示)を行うことは矛盾しているようにも思えます。
この時期だから、航空業界活性化の為に敢えて開催する主催者の判断に理解を示しつつ、会場で感染者のでないことを祈ります。
*画像は全てシンガポールエアショー2018の様子です。