中国の航空機製造が新たな段階に進みました。COMAC(中国商用飛機)が製造する3タイプの旅客機のうち一番小さなサイズの航空機がARJ21です。現在までで、20機が成都航空で定期路線に投入されています。5月27日には中国三大航空会社の一つであるAir Chinaに初号機が引き渡されたのがエポックメイキングな出来事です。
ARJ21には‐700型と‐900型の二形式があり、それぞれモノクラス90席と105席のタイプになります。現在は‐700が製造されています。
エンジンはGE製を装備し、操縦系統のフライバイワイヤをハネウウェル、アビオニクスをロックウェルコリンズが製造するなど、欧米の技術が盛り込まれています。
2008年に初飛行し、2014年にCAAC(中国民用航空局)の型式証明を受領。
2015年には主要運航会社の成都航空に引き渡されました。この5月には厦門航空グループの江西航空にも渡り、この先中国南方、東方航空とメジャーエアラインにも導入が進みます。
世界で運航するリージョナルジェットはエンブラエルがけん引し、ボンバルディアを吸収した三菱航空機が続きます。今後はロシアのスホーイスーパージェット100(SSJ100)やこの中国のARJ21も注目を浴びる機会が増えることでしょう。