過去に筆者が撮影したBoeing747-400 B-18215(桃園空港)
3月20日(土)に台北桃園空港発着でチャイナエアラインズが運航してきたボーイング747‐400型機の退役を記念した日本への周遊ラストフライトが実施されました。当初2月に実施の予定で当ブログでも紹介していましたが、新型コロナの影響で延期していたものです
桃園空港でCI2747便のチェックインを済ませた搭乗客は、搭乗待合室での記念撮影やラウンジ体験、機内見学などを行い、ジャンボジェットB-18215に乗り込みました。フライトレーダー24によると、12:08(現地時間)に離陸した機体は一路日本を目指し、富士山南方を飛んだあと、5時間13分のフライトののち、17:21には桃園空港に戻りました。
飛行ルートは、鹿児島、大分から四国に入り、大阪から伊豆半島東沖の大島北方で左にUターン。39,000フィート(約12,000m)で巡行していた機体は、富士山の近くで高度24,000フィート(約7,300m)まで落とし、傘雲の被る富士山の情景を見てから、往路の南側を鹿児島から抜けて台北に戻っています。
今回の実施にあたっては、ラストフライトに相応しい場所を探していたチャイナエアラインズの提案に静岡県が応えて実施されたもの。搭乗客の減ったエアラインと訪日客の減った県の官民連携のいいモデル事業であったと思います。
外資系エアラインと日本の自治体のコラボレーションは非常にまれなケース。他社に比べてジャンボジェットを長く飛ばしていたチャイナエアラインズに感謝しつつ、世界で飛ぶジャンボも確実に減っていることを寂しく思います。