コロナ後の航空利用者はLCCから回復するとも言われ、改めて存在意義が注目されています。日本ではまだ10年に満たないLCC業界ですが、世界では既に誕生から50年を迎えるエアラインが出てきました。
元祖LCCは1966年に英国で誕生した「レイカー航空」であると言われていますが、1982年に破産しています。現在もサービスを続ける「サウスウェスト航空」が格安航空の草分けとの意見に異論は無いでしょう。
サウスウェスト航空は、1971年6月18日に3機のボーイング737‐200型機を使い、ダラス/サンアントニオ(6往復)、ダラス/ヒューストン(12往復)を結ぶ路線を開設しました。同年年末には社員数195人、航空機材は4機で10.8万人を輸送しました。
現在は社員数56,000人(287倍)、機材数730機(182倍)、輸送旅客数1億3千万人(1203倍)と大きくなりました。
50周年記念特設サイトでサウスウェスト航空は伝えます。「サウスウエスト航空の目的は、人々を生活の中で重要なものと結び付け、フレンドリーで信頼性が高く、低コストの空の旅を通じて自由に空を飛ぶ自由を与えることです」。この精神を引き継ぎ、世界一のLCCの座を揺るぎないものとして100周年を目指してもらいたいものです。