シンガポール航空が機用品をアップサイクリングして販売へ

航空業界

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©singapore airlines
シンガポール航空(SIA)は826日、アップサイクリングプロジェクトを開始したと発表しました。アップサイクリングとは創造的再利用のことで、このプロジェクトを通じて、航空会社は引退した航空機からシンガポールを拠点とする組織やグローバル小売ブランドに部品や材料を提供します。

プロジェクトは、SIAとシンガポール工科大学(SUTD)が主催するコンテストにおいて、学生の間でデザインとアップサイクリングについての認識を高めることから始まりました。航空機の部品や材料もいくつかの教育機関に寄贈され、アートやデザインコースの学習材料として使用されます。

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©singapore airlines   食器も提供されるのかも知れない 

航空機の部品や材料はバッグ、家具、アパレルやアクセサリー、サービスウェアなどの製品に再利用することになります。

SIAはまた、障害者の支援を専門とする機関であるSGEnableと協力します。航空機の部品と材料は、シンガポールファッションのメーカーに提供されます。障害を持つ人々は、メーカーのプラットフォームを介してそれらをギフトや販売用の製品に作り上げることができ、収益はメーカーに入ります。

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©singapore airlines 

コロナ禍で引退する航空機が多くなったこともこのプロジェクトのきっかけになったことは想像に難くありません。価値観が変化する中で、古きものや廃棄されるものの中から再生して新たな価値を生む。エコであり、障害者支援に繋がる素晴らしい取り組みです。

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