テレビを見ていて、話題となっているスカイマークの企業再生に関して新しい情報が入ってきました。社名を変えて、新たな展開を目指すとのことで、資金援助を行う、インテグラルの佐山代表が出演されていました。
スカイマークでは全国の社員を集めて再建に向けて話し合っているということですので、その姿を想像すると、第三極の航空会社は必要だと思いますし、応援したくなります。
社名変更案に一々反応することも無いとは思うのですが、同社を見守ってきた一人として、意見を書いてみたいと思います。
民事再生中の会社であっても、社の代表はスカイマーク代表取締役社長の有森氏です。
投資ファンド「インテグラル」の佐山氏はインテグラル社の代表取締役パートナーという肩書きです。立場として資金で援助すべきであって、案だとは言え社名変更という会社の大事なアイデンティティであるアイデアをマスコミで喋ってしまうことに違和感を感じてしまいます。
アイデア段階であれば、喋るのを控えるのが無難ですが、機体やカウンターのデザイン画まで出来ているということはかなり本命だと推察できます。
だからこそ言ってしまったと思いますが、これはスカイマークの社長が話して欲しかった。
スカーマーク自体も、代表取締役会長の井手氏が良くマスコミに登場しますが、
社の代表が何人もいて情報発信が重複する経営をすると社員も迷うことでしょう。組織的にガバナンスができているのかなと少々不安になります。
意味合いは全く違うのですが、英国に「FLY BE」というヨーロッパ最大の地域航空会社があります。
1979年にイギリスで誕生したジャージー欧州航空が前身で、2002年には明るく現在的なブランド名として現在の名前になっています。
IATAの2レターコードがBE、ICAOの3レターコードがBEEですので、語感が似ていますし新鮮味がありません。
名前が似ていては、新生としては相応しくないと思うのは、ネットでも話題になっているので私だけではないようです。
更に、読み方での類似ではなく、名前の根幹で酷似する例があったのです。
過去には欧州ノルウェーでフォッカーF27とボーイング737を運航する「BUSY BEE」というエアラインがありました。1966年に誕生し、1992年に運航停止したエアラインです。
テレビで紹介されたロゴや色遣いもこの写真を見れば模倣と思ってしまいます。
実在したBusy Beeのボーイング737(絵葉書から)
今までのトップダウンからボトムアップ経営に転換し、社内改革会議も動いているとのことで、先が楽しみです。
社名を変えるのも一つのアイデアだとは思いますが、くれぐれも全く新しいものを生み出して欲しいと思います。
その点、ピーチの例は創造性に優れていますし、奇想天外でいいなと思います。航空輸送を根底から新しくしてやろうという社員の意気込みが伝わって来るではありませんか。
チープの英単語を並べ替えて出来る言葉で、愛すべき甘い果物が航空会社の名前になるなんて誰も浮かばなかったサプライズです。
スカイマーク創業以来の社名変更であるなら、なおさら社員の意気込みや空に賭ける思いなどをぶつけて欲しいと思います。
頑張れ、スカイマーク!
コメント
私もF27の絵葉書を所有しており、どちらをご紹介しようかと迷い、スカイの持つボーイング737にした次第です。
いつもコメントありがとうございます。