ATウィングレット装着のアラスカ航空のB737MAX? いえいえB737-890です
ボーイング民間航空機の歴史の中で、今までに旅客機は20、700機余り製造されてきました。その中でも1967年の初飛行から49年経過した今でも製造が続いている偉大な機体がボーイング737です。
この機種だけで8、875機が作られましたので、全ボーイングの15機種の中でも占有率42%を占める大ベストセラー機です。
二番目に機数が多いのは、既に製造が終わっている727型機の1、831機(比率8%)という数字ですので、737がいかに突出しているかはこの数字が示しています。
また、数字が表す大きさは、将来引き渡される機体が3、000機以上にもなることから、単一機材で10、000機を越えることになります。
将来にわたって続くプロダクトなのです。
一つ前のブログ記事に登場するバハマスエアのB737型機は第1世代のもので-200型です。
当時は、着陸後の逆噴射の作動においてジェットエンジンのプラットアンドホイットニーJT8Dの後流を完全に塞いで横に流す方式を取っていましたので、その大胆なシステムの稼動を見るのが好きでした。
それから27年。737の歴史は歩みを止めません。
このシリーズで第4世代となる最新鋭機のボーイング737MAX型機がアメリカ時間の昨日(日本時間今朝未明)に初飛行の日を迎えました。
低燃費のCFMインターナショナル社製LEAP-1Bエンジンを装着し、航続性能とペイロード(最大搭載重量)の増大を図っています。外見の特徴は、アドバンストテクノロジー(AT)ウィングレットを主翼端に持ち、カニのハサミのような形状ながら、とてもシャープな印象を受けます。
機体後部の形状もB787に似た絞り上げられたエクステンデッド・テイルコーンと呼ばれるものに変わり、新型であることを誇らしげに見せています。
第一世代、全日空モヒカン時代のボーイング737-281の懐かしい写真と共にこの記事を書きました。
ボーイング社は、今年創業100周年を迎える歴史のある会社です。
その記念すべき年に初飛行を迎える機体は、次なる世紀に向けて同社の記念碑的な存在なのです。