読売新聞の朝刊に、オンオフという600字程度の気軽に読めるコラム欄があり、記者が署名記事として書いています。先日のものは「空で感じた 日米の差」という気になるものでした。
要約は、「取材で航空機に乗る機会が多く、お国柄や経済状況が感じられて面白い」という内容です。
これはまさにこの記事自体が面白いと思って読み進めると、人によって感じ方が違うなと思いました。
記者の独断と断っているものの、描写がいいのです。もう少し紹介すると、
資源輸出国の航空会社は総じてカネが掛かっている。
アジア系の国際線は機内販売が充実。
ロシア機は、国内線と国際線での違いが歴然。
米国系は、機内食とサービスでコストを削ろうとする姿勢が目立つ。
と書かれています。細かい言い回しは実際の記事と少し違いますが、さすが記者さんは観察眼が鋭いと思わせる記述です。
興味深いのは、日系と米系のエアラインのサービスの差を書いている部分です。
その双方の企業で燃油費の低廉などで史上空前の利益を出しているところではあるのですが、コストの掛け方が違うなと感じます。
一般消費者の目では、世界的なエアライン格付け会社のスカイトラックス社のサービス評価の違いでわかります。日系二社は21位以内で、アメリカ系三社はデルタの45位が最高位です。
この先、ヨーロッパ系エアラインが人件費などの高騰を理由にリストラやコストカットが進みますので、順位の入れ替わりがあると思います。
評価を気にしない戦略もアリなのですが、されど評価で気にする人が多いのも興味深いですね。
アメリカで日系機から国内線に乗り継いだ記者が日米航空会社のサービスの差が歴然としていたという締めの文章が印象に残ります。
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