TDAが北の大地にジェットを飛ばした時

搭乗記


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関東から北海道へのフライトもYS-11が主流だった頃は、そんなに昔ではありません。羽田から旭川空港へのジェット機の初就航は昭和57年(1982年)の7月になります。

そんな記念の日にTDAのDC-9-40 機体番号JA8427に搭乗しています。レッドアンドグリーンと言われた塗装です。

旭川空港の滑走路の拡張で1200mが2000mになる前段階で、1640mと暫定ながら滑走路へのグルービング(摩擦係数拡大の為の溝を刻む工法)のできたこの時期に就航の運びとなりました。

JD121便は、満席のお客様を乗せて羽田を9時5分に離陸しました。YS-11の頃に比べて30分以上は短縮されたのではないでしょうか。一直線に北を目指しますので、フライトタイムは1時間5分。

客室乗務員も忙しそうです。この日は、ジェット初便ですので、スカイ・プレートと呼ばれる記念品が配られました。

機内では、ポラロイドカメラを使っての記念撮影も行われ、多くの旅客が笑顔で写真に納まっていました。

今では懐かしい布製のどっしりしたおしぼりサービスもありました。
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お盆の上に、月見団子のように山型に載せたおしぼりが、遠目には食べ物のようにも見える懐かしい光景です。

ドリンクのサービスも行われ、初便の機内は華やかな喧騒に包まれています。

旭川空港に定刻に舞い降りた機体は、多くの地元民が歓迎の為に集まった駐機場へ向かいます。

歓迎のアーチも設置され、多くの人がランプに溢れているのがわかります。

どうやら、折り返しの出発便でセレモニーが行われるようで、その準備の真っ最中でした。 


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