台湾での夜市の楽しみは何といっても食に有りなのですが、そこに付加価値が生まれると俄然引き立ってきます。
高雄で有名な六合夜市を散策していると、ネオンサインのカラフルさに目がいきます。ありえない部類として、「蛇肉」などの店舗があるなど、恐るべし高雄! そんな騒ぐ血を鎮めてくれたのが、入り口すぐのところにある「紅兵模型」という店のネオンでした。
屋台とは違ってしっかりビルの二階で営業しています。
入口が薄暗いので、少し身の危険を感じて足がすくむのですが、一歩前に出てみますと、狭い階段があって、ポスターが模型屋さんの様子を表していますので、気持ちを前に進めます。
日本でも昔よく見た光景で、模型の山がどどっと迫ってくる品揃えで迎えてくれました。
多くは、台湾で流行っているフィギュアと、モデルガンでした。
今、ブームとなるちびまるこちゃんの人形もあって、日本の店舗にいるようです。天井まで商品が積み上がっており、首を上下左右に廻して探してみます。
これぞ懐かしの昭和の模型やさんという雰囲気です。
一角におそらくこの店で唯一の飛行機を見付けました。
展示されていたのは、JAA(日本アジア航空)のボーイング747-346ジャンボジェットです。「あっ、お宝だろうか」と緊張する一瞬です。
店主にお願いして、近くで見せて貰います。
スケールは、大きな144分の1のアーク塗装時代の機体番号JA8189です。2007年まで、日本と台湾を結んでいた機材です。
新聞紙に包まれた機体を持って、更なる夜市巡りは続いたのでした。