エアライナーの長距離化はどこまで進むのか カンタス航空サンライズプロジェクト

ニュースリリース


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 カンタス航空は、8月25日に2017年の年間決算発表(6月期)を行いました。税引き前の利益が創業以来2番目の高さの(11.8億豪ドル)であったことを示しています。同時に、新たなる長距離フライトの模索を始めたことを告知しました。

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名付けて「プロジェクト・サンライズ」オーストラリア東海岸の3都市から、欧州のロンドンとパリ、米州のニューヨーク、ケープタウンやリオデジャネイロまでを結ぶ何れも超長距離路線です。


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カンタス航空提供資料 

現在の定期航空路線では、カタール航空のドーハからニュージーランドのオークランドまでが最長です。14,500kmあまりの距離を往路の東行きで16時間35分、復路の西行きでは17時間50分をボーイング777-200LRで結んでいます。

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©Boeing  

2015年にシンガポール航空がエアバスに対してA350-900ULR(ウルトラロングレンジ)を発注しました。シンガポールからニューヨークへのフライトを計画しています。飛行距離は、15,400kmほど。

今回のカンタス航空の計画は、その何れをも凌駕する17,000kmにもなる距離を飛ぶことになります。航空機は、エアバスのA350-900URLもしくはボーイング777-8Xの性能向上をもくろみ、2022年就航を目標としたもの。

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来年開設のパース~ロンドン線14,500kmでボーイング787-9を使った新路線の定期便サービスを始めます。

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©Boeing 

航続距離延長は南半球の国に課せられた宿命のようなもの。

近い将来、航空機の進化とともに磨かれる技術は、スピードよりも航続距離に焦点があたっています。

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