2018年の初日の出フライトは11機の旅客機が富士山の周りを遊覧飛行しました。その飛行ルートや周回時の高度はCAB航空局にて抽選で決められます。富士山をバックに初日の出を拝むには西側へ行かねばならず、その場所取りも各社の工夫のしどころです。
今回、搭乗時に配られた記念品の中に入っていた搭乗証明書の裏は、飛行ルートの書かれた地図になっており、それを見ると羽田空港を離陸して南下。
三浦半島を横断し相模湾のJYOGAポイントから伊豆半島北部沼津から北上して行くルートが書かれていました。
当日アサインされていた席は29A。最後部の窓側ですので、当然富士山は見えないものと思っていました。
それが、JYOGAポイントからダイレクトに南アルプスの鑑賞ポイントへの飛行が許可されたようで、富士山のすぐ北を飛ぶコースに変わっていたのです。
まだ日の出まで30分以上ある時間で、東の空が若干の白みを帯びてきたばかりの高度18,000ft(5,500m)からの富士山。
予期せぬ出来事だったがゆえに今回のフライトで日の出以上に興奮した瞬間かも知れません。富士山山頂から見たような御殿場や沼津の街の灯りが美しく光っていました。定期便で羽田空港から福岡空港へ向かう際にも同じ航空路を飛ぶことがありますが、今回は高度が低い。
富士山側では太陽を、西側では南アルプルの山稜がピンクに光る様子が目に焼き付きます。日の出前の薄明の時間を常用薄明ということも機内アナウンスで知りました。素晴らしい時間を過ごす事ができました。
その余韻を持って、羽田空港へ戻るのではなくおせちを頂きながら更に宮崎空港までのフライトを楽しむことができたのも贅沢な時間です。