Boeing777-300ER TC-JJY at Istanbul Ataturk Airport
ターキッシュ エアラインは、2016年(最新)データでICAO発表のRPK=有償旅客輸送キロで世界12位の大手です。エミレーツほどではありませんが、急成長のエアラインです。現在世界で就航する最新鋭機ボーイング787とエアバスA350のどちらの発注もしていない最後の大手としてその先行きを注視していました。エミレーツはこの両機の発注はありませんが、次世代のボーイング777Xを150機発注していますので、除きます。
実際、動向が注目されていた2016年の段階でイスタンブールでの取材の機会があったのですが、イルケル・アイジュ会長も発表段階では無いと言っていました。
ボーイングが先行し、2017年9月21日に787-9を40機の発注とニュースが飛び込みました。加えて、この1月8日にはターキッシュエアラインのホームページでエアバスA350-900の20+5機発注のMOU(覚書)を交わしたと発表されました。
©Boeing
両社で合わせて65機も・・・というのは早計です。その後のボーイングの発注LISTに787は掲載されておらず、2017年9月の発注もLOI(発注意向書)の段階でしたので、未確定です。
ただ、現在ターキッシュエアラインは55機のエアバスA330と30機のボーイング777-300ERを受領しますので、規模的にはこれらの代替機としての数字としてはおかしくはありません。
航空機の発注は、その金額の大きさから政治の舞台で駆け引きの舞台にあがってきました。今回も、トルコ政府が動いてアメリカの資金援助などよりも欧州寄りの政策を優先させたようにも思われます。
この先も動向を確認していきます。