世界7位の規模のエアラインが新たなブランドのエアラインを作ったのが2017年12月。エールフランスKLMグループでできたJOONという会社です。一年半飛びましたが、この6月で運航停止となり、業務は親会社のエールフランスKLMに引き継がれます。
メガエアラインの英知を結集して作ったミレニアル向けの新世代航空会社もあえなく終了。カジュアルな制服に身を包み、足もとは白いバスケットシューズだったというから、日本で誕生するZIP airを思い起こさずにはいられません。
当初エアバスA320で飛び、長距離国際線にはエールフランスのA340-300型機を投入しました。段階を踏んで就航地を広げていっても市場に受け入れられることはありませんでした。
欧州市場のレジャーマーケットは日本の比では無く大きく、就航地も多い。数字でみていくとさらに色々なことがわかります。日本のインバウンド数は増えたとは言え2900万人。フランスのインバウンド数8700万人の3分の1です。日本では、JALは大会社。それでも、世界に目を向けるとRPK有償旅客キロではJALはエールフランスKLMのこれも3分の1でしかありません。(二つとも2017年統計)
日本の新会社誕生を応援したい気持ちは充分にありますが、現実を直視する必要もあると思います。