デルタ航空は、このほど持続可能性投資として10億ドルを従業員の為に利益配分したことを発表。記念して、同社の新型機エアバスA321-211機体番号N391DNのボディーに大きくTHANK YOUの赤い文字を描き入れました。その一文字一文字には、90,000人もの従業員の名前が書き込まれています。またコックピット下の機首部分には「世界最高の従業員と顧客に捧ぐ」と記されています。
アトランタの整備工場Delta Tech Opsでの作業は、全てデルタ航空の職員の手によって行われました。「THANK
YOU」の文字は工場内プリントショップで48のデカールに分割され、機体に貼り付ける作業に1週間以上費やされました。
過去5年間で65億ドルを従業員に利益還元してきており、同社の好調な業績を物語ります。
デルタ航空は過去から従業員を称える企業文化が浸透しています。その源は、社員も会社を愛している過去の事象にあります。イラン・イラク戦争などで業績不振になった1982年に、会社を助けようと現役とOBの募金で購入したBoeing767-232型機 機体番号N102DAがあります。この機体は「The Spilit of Delta」の名前をまとい、2006年からアトランタのデルタフライトミュージアムで屋内大事に展示保管されています。
全世界に広がる新型肺炎コロナウィルスの影響で殺伐とした空気の広がる中、一服の清涼剤のような素敵な話でした。