航空貨物はコロナ禍始まって以来、好調な荷動きが続いています。旅客機を貨物便として運航する今までにない形態もすっかり定着しました。経営破綻と共に貨物専用機を手放したJALだけでなく、貨物機を持つANAでも運航回数は多くなっています。
ここに、9月17日(金)にロサンゼルス国際空港で撮影された写真があります。何とJAL機が3機並んでいます。
現在、JALのアメリカ便で毎日運航するのはロサンゼルスだけ。成田からが毎日1往復2便。羽田からは水・木・日の週3往復6便。ロサンゼルスから関西への片道運航が土曜日に1便の週21便のみです。
金曜日の午後の写真の様子から、一番手前のBoeing787-9(JA877J)は旅客貨物便で運航してきたものと思われ、奥のBoeing777‐300ERはもう一機が貨物便でさらに一機は成田からの旅客便になります。
貨物がここまで旺盛なのには理由がいくつかあります。身近なところでは、コロナ禍の巣ごもり需要でEコマースが活発なこと。海上輸送業界で言われているのは、コンテナ船の巨大化で港湾作業に時間が掛かることだと言います。今、世界最大のコンテナ船は船腹量世界第2位のMSC(スイス)が持つイザベラで23,656TEU(20フィートコンテナ換算)と言われ、コンテナの搭降載だけでも時間がかかるのが想定されます。
更に、限られた空間のコンテナ船の中で船員のコロナ感染が見つかると、他の船員に感染する可能性も高く、運航数が限られると言います。
このあたりの情報は、航空メディア仲間になる鳥海高太郎氏のYahoo記事が取材に基づき書かれたいい記事として配信されていますので、参考にお読みください。
コロナ禍で航空業界は業績の落ち込みで苦労する中、貨物輸送だけでも黒字化が続いて欲しいものです。