BOACは英国の香りを乗せて飛ぶ

昔の出来事


BOAC2

過去にアメリカで代表的な航空会社はパンナムだと思いますが、欧州といえば今回ご紹介するBOAC(ブリティッシュ・オーバーシーズ・エアウェイズ・コーポレーション)もその中の一社です。


1939年に誕生した英国の航空会社で、1974年に現在のBAに移管されるまでの35年間国営航空として営業していました。


後期の就航機は、コメットやVC-10、ボーイング707です。英国機は今でも英国エンジンメーカーのロースルロイスエンジンを搭載しており、ロールスロイス707と呼称していたのが印象に残ります。


一時は、英国大手海運会社で旅客船クイーンエリザベスを運航するキュナードとの子会社BOAC CUNARDを設立するなど、早くから観光ツアーにも力を入れていました。


その時代の旅行案内を入手しました。

イラストで解説された案内書は、8ヶ国語に翻訳されており、日本語も含まれています。

女性がドリンクを片手に窓際で機外を眺める様子は、憧れの渡航を引き立てる旅情があります。

窓には日よけがありましたので、カーテンでは無い分、当時の最新設備だったと思われます。

前方にファースト、後方にエコノミークラスの水飲み場があったのが不思議です。旅客が個々に取りに行っていたのでしょうか。

特にファーストクラスの旅客は正装して搭乗していたと思われますので、想像するのも楽しいですね。



BOAC 707


 羽田で捉えたBOACのB707

 BOAC

 

 

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