30年以上前にボーイング社を訪ねていた

ボーイング


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ボーイング社は言わずと知れた、アメリカの航空機産業を牽引する大企業です。

そして、その規模はエアバスと共に世界を二分しています。

旅客機の製造で我々は親しんでいますが、それだけではありません。

防衛や宇宙開発部門等を含めて世界70カ国に全従業員で16万5千人を数えます。売上げ高は、発表されている2010年時点で7兆7千億円という規模になります。

世界の空を飛ぶ民間航空機の75%にあたる12、000機がボーイング社製である事を考えても、いかにその数字が大きいかわかります。

1916年の創業ですので、今年で100周年。世界の空を支え続けています。

同社との出合いは、30年以上前にさかのぼります。

航空機に興味を持っていた学生時代に、初めての海外旅行でシアトルのボーイング社の工場を訪問しようと考えました。

現在のように、見学ツアーなど無い時代です。

海外との連絡手段はFAXか手紙の時代に、通信費を考えて「訪問したい」と手紙を書くとOKの返事が来るではありませんか。

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宿泊先のシアトルのホテルまでバンが迎えに来てくれて、エバレット工場の見学が許されました。工場構内を車で案内してくれた上に、又ホテルまで送り届けてくれたのです。工場でのひとときは、地上目線からジャンボジェットを見上げた興奮で良く覚えていません。

残されたポジフィルムの画像が、いい思い出になりました。

そこには、今は無きエアラインの姿が残されています。

素晴らしい経験した者として、海外の一学生にそこまでしてくれた従業員のいる素晴らしい会社であることを、いつまでも忘れたことはありません。

今になってお伝えできることで、少しは恩返しができたのではないかと心が安らぐ気持ちです。

今の私は海外渡航でボーイング機材に搭乗する度に、この時の風景が頭をよぎり、安心してこの身を機体に預けています。


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