オーストリア航空ボーイング777-200ERは、白地に赤のロゴをまとい、機体下部とエンジンカウルを水色の塗色でアクセントを付けています。繊細な東欧の建築を見るような静謐ささえ感じさせます。
成田空港には、この冬スケジュールで週6便の運航です。虎の子の長距離機材5機で、北米やアジアなど長距離国際線を運航しています。それぞれに愛称が付いているのも旅立ちには嬉しい気がします。
Sound of Music、 Heart of Europe、 Dream of Freedom、 Spirit of Austria、Blue Danubeで、コックピット窓下に書かれていますので、搭乗時にボーディングブリッジを歩きながら、名前を探すのも楽しみです。
機内に入ると、まずは全身が赤い制服の客室乗務員が出迎えてくれます。
ストッキングや靴まで赤という服装は、制服の世界でしか有り得ないですよね。
只、これが機内だとエレガントに見えるので制服の魔術です。
機内は、グレーをベースに、カンパニーカラーの赤を随所にあしらって上品なイメージを醸し出しています。キャビンの仕切りはブルーになっており、赤い社名とロゴがお洒落に見えます。
ボーイング777の長距離エコノミークラスはシート座面が前にスライドして、自然な寛ぎが得られますし、可動式の頭部パッドが、座り心地を良くしてくれています。
欧州では、ホテル・レストラン経営で定評のあるDO&CO.のプロデュースの機内食が提供されますが、メインプレートが三角形なのはお洒落ではあるものの、実質物足りない人がいるかもしれません。
長方形でも正方形でも無く、三角形にするとは深く印象に残ります。
メニューは二種類のチョイスですので、お腹に満足な肉料理がお勧めです。
食後のお楽しみは、エンターテイメントです。
ビデオオンデマンド(AVOD)を採用しており、話題作の映画、オーディオ、ゲーム等々を9インチのスクリーンのタッチ操作で楽しめます。
最新のハリウッド作品や、名画の数々など50本の映画と60本のテレビドラマが毎月更新されています。ここは、オーディオで音楽の国へ向かうのに相応しいクラッシック音楽を楽しむはどうでしょう。
空港での乗り継ぎが極めてスムーズなのです。
コンパクトなウィーン空港での乗り換えは最短で30分。移動が短時間で済み、時間が余ればお土産さんをひやかしたり、それこそザッハトルテを買ったりできます。
東欧の窓口だけでなく、乗り継ぎの利便性を考えて欧州全域へのファーストチョイスとして考えてみてはいかがでしょうか。