ターキッシュエアラインはSKYTRAXのワールドエアライン調査に参加せず

ターキッシュ エアラインズ

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2017年6月パリエアショーSKYTRAX表彰会場にて
ターキッシュエアラインズ イルケルアイジュ会長(中)

 ターキッシュエアラインは6月19日、英国の航空リサーチ会社SKYTRAXの発表するエアライン業界のオスカーと言われるワールドエアラインの調査に参加しないことを発表しました。

同社は6年にわたってSKYTRAXのベストヨーロピアンエアラインを受賞してきました。SKYTRAXで4つ星に認定され、ワールド・エアライン・アワードでも12位の位置にいます。昨年2017年6月のパリエアショー会場の発表の場では3つの賞に輝き表彰を受けています。評価が高い同社が何故なのでしょう。

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2017年6月パリエアショーSKYTRAX表彰会場にて
ターキッシュエアラインズ イルケルアイジュ会長(中)
リリースを読み解くとその理由が見えてきます。それは同社が築き上げてきた絶対的なサービスへの自信です。欧州とアジアの要衝にあるイスタンブールは、地政学的にも世界の主要都市に近く、飛行3時間圏内に50か国が存在すると言います。日欧間の乗継ぎ空港としても中東経由より所要時間が短いという有利な条件を持っています。今年10月29日にオープンする新空港の開港も追い風です。当初から9千万人の旅客が利用できる施設であり、最終的には滑走路6本、2億人の利用できる世界一の空港なのです。フラッグキャリアの責任としてサービスとプロセスの改善は常に最優先事項であると宣言した上での判断です。

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ICAO(国際民間航空機関)が毎月提供する輸送月報でエアラインランキングが示されていますが、2018年5月段階でRPK(有償旅客キロ)世界第14位まで追い上げて来ています。対前年比でも21.5%と他のエアラインの比率を超え、15位以内のエアラインの中では第一位の伸びを示しています。

 

エミレーツ航空が、欧州のエアラインを抜き去ったように、ターキッシュエアラインも欧州エアラインの上位を目指しています。

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