ボーイング787-9型機
2020年、コロナ禍であえいだ航空業界の指針となる世界2大航空機メーカーの受注数と引き渡しの数字が明らかになりました。そこで、過去3年のエアバス・ボーイングの受注数と引き渡し数を調べてみました。
受注 |
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2018 |
2019 |
前年比 |
2020 |
前年比 |
エアバス |
747 |
768 |
103% |
268 |
35% |
ボーイング |
1090 |
246 |
23% |
184 |
75% |
引き渡し |
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2018 |
2019 |
前年比 |
2020 |
前年比 |
エアバス |
800 |
863 |
108% |
566 |
66% |
ボーイング |
806 |
380 |
47% |
157 |
41% |
両社ともに2018年の拮抗する数字が本来の姿です。ここで急落と言えるのは、ボーイングの2019年の受注数。前年の23%しか記録できなかったのは737Max墜落の影響で飛行停止が続いたことによるもの。更に両社ともに2020年はコロナ禍の影響で大きく落ち込みました。泣き面に蜂はボーイング。2020年は前述2つの理由で、2018年比は受注・引き渡しともに2割を下回る数字になったことです。
歴史があって世界をリードするメーカーがこの数字ですので、三菱Space Jetが苦戦するのは残念ながら仕方ないことのように思えます。
ボーイング737Maxはようやく飛行再開の目途が立ちましたので、2021年で早期のサービス復帰が期待されており、ボーイング民間機全体の受注残は4,223機です。エアバスはナローボディ機の長距離モデルなどの受注が好調なことから、受注残は7,184機とボーイングを引き離しています。
世界の空が早く元に戻りますように!