メーカーの広報画像は印画紙の中にあった

ボーイング

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©Boeing

航空機メーカーが新たな航空機を開発した時や量産化の時、各エアラインへの引き渡し前に映像を残します。多くがメーカーやエアラインの広報用に使われるものです。静止画と動画があって、それぞれに趣き深い作品が残されています。

 ボーイング社で空中撮影といえばこの人と言われたのが。クレイ・レイシー。パイロットであり、カメラマンでもあり。航空機の画像は空中で撮ったものが一番美しいのは、多くの航空ファンなら思うもの。それを彼は実現していました。

 クレイ・レーシーは、当時ビジネスジェットのひとつリア・ジェットを撮影機として使っていました。機体には、360度撮影可能なアストロビジョンなるカメラを装備して、美しい映像を残しています。腕を買われて、航空映画の撮影までこなしていた伝説の人物。トップガン、アイアンイーグルやファイアーフォックスなど名だたる作品に彼の名前が出てきます。

 1932年に生まれた彼が1968年に設立した「クレイ・レーシー・アビエーション」は今ではアメリカでもっとも経験のあるビジネスジェットの会社と言われています。既に87歳の彼の生涯の殆どが航空とともにありました。

 彼が撮った画像を保管しています。寄贈を受けたものも含め作品の多くは白黒写真です。ファイルに保管する前に並べてみました。

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TOPの画像は、アメリカ、ピードモントエアラインのボーイング727-100型機。

N68650の機体番号が残されています。手前に見えるのがリア・ジェットの翼端であり、まさにクレイの作品とわかります。 

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