©Qatar Airways
世界でコロナワクチンの輸送が始まっています。製品の特性上、極低温であることと、迅速さを求められることから、輸送手段は多くが航空貨物になると予測されています。これについては、昨年のブログ記事にて全体ではジャンボジェットが8,000機必要になるとの報道を取り上げました。
安定した輸送のため、世界の主要エアラインの貨物部門への新規機材の導入が続いています。カタール航空は1月1日のリリースで同時に3機のボーイング777Fの導入を発表しました。カタール航空は、これで貨物機のみで30機の航空機を運航することとなり、旅客と兼業のエアラインとしては世界一の輸送量を盤石にしています。この数字の凄いところは、貨物専業のFedexには劣るものの、UPSよりは輸送力が高いという点です。
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国際航空運送協会(IATA)の発表する2019年の有償貨物トンキロ(FTK)による
世界25位までのランキングでエミレーツ航空が2位の位置におり、続くランキングにキャセイパシフィック航空、大韓航空とアジア勢が続き、5位にルフトハンザドイツ航空が入ります。
日本のエアラインは貨物専業のNCAはボーイング747-8Fの運航ながら8機にとどまり、25位以内には入らず、旅客機の床下スペースの多く貨物専用機を11機持つANAが世界12位と健闘しています。
旅客輸送が振るわないなか、航空貨物輸送の重要性は高まるばかりです。